それはありきたりの答えだったわと/la_feminite_nue(死に巫女)
水平線を拒絶するために、
ああ。水になるのね?
水になることで、
水滴の一つを攪拌する。
ええ、それはありきたりの答えだったわと、
申し訳程度に贖罪して見せる。
風が吹く、
通り過ぎるべき通りを隔絶しながら。
宿り木には何が止まりましたか?
その答えを私は期待していないのです。
風が凪ぐ、
うつろな憂鬱の影を照らしながら。
水平線を拒絶するために、
ああ。氷となるのね。
氷となることで、
存在の無という侮蔑に浸る。
アンニュイ?
それは一つの答えでは、ないの。
言い返すことを許さない、
高まりのなかでそれは飛翔する。
鳥よ、鳥よ、
あたしに教えてくれないか。
彼。 彼。 彼女──
どれが屍のように存在し得たのかを、問わないで。
あなたは、大人になったの?
あたしは、大人にはならない。
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