さあ高らかに歌おう/そおっと生きる
 

小さな生きものが私に教えてくれる



『必要な分だけで充分だよ

暖かな日差し

綺麗な水

新鮮な空気

全部取ろうなんて

野暮なことはしないよ

少しで充分

あり難い

あり難い』


私は

嬉しくなり

そして

悲しくなって

そして

歌う



今を生きる人間

それだけでは足りず

過去に生きたものの亡骸すら

その欲望のために

燃やす

しかも

必要以上に


それだけでは足りず

よりおぞましいものすらも

[次のページ]
戻る   Point(2)