音冠/
朝焼彩茜色
言霊の弾む域に 星と華で編んだ音が在る
背骨にダイヤ一粒ずつ埋め込んだような
真っ直ぐな後ろ姿に 完全敗北を思う
音楽に言葉は勝てないと
この世を操る言葉に此岸の空気
音も楽しみたいと 嗜み戯れ
残像を瞬時に永遠に固め 少し拗ねて
宇宙空間へ屠るように
本当は自身の魂と同化するくらい抱いて
息の淵を越えて膜を拡げて昇っていきたい
定めの美しさを受け止めて また
奏でて欲しいと口笛を
散りばめたダイヤを背負って
弾かれるのを 待つ
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