細胞欲/
かなめ
私があなたを求める理由
一つの生物として
興味がある
幾度触れ合っても
幾度交じりあっても
理解することはできない
生物は、自分にはない珍しい細胞を
欲しがるものなのかもしれない
新しい栄養を体内に取り入れて
自らが輝きだすために
あなたを理解できるまで
私は求めつづける
だからこれは
恋ではないのだ
恋ではないはずなのだ
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