秘密/
赤椿
君の白い指先に焦がれた日から
わたしの日常は彩度を増した
苦しいと思ってしまったら 負けなのです
不毛と判断した恋は
柔らかで凛とした 君の声が一等好きでした
この感情を 薄いベールで 綺麗に丁寧に包んで
どこに沈めてしまおうか
満天の星空に 秘密の涙と共に
残りの日々を 指折り数えて
君の存在を わたしの片隅に 明日も刻みましょう
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