インスタントコーヒー/梅昆布茶
疲れた心のためにインスタントコーヒーを一杯いれる
僕は悲鳴こそあげないが
なんだかいつもテンパっている
60〜70年代に掲げた自由ってなんだったのだろう
敵はいないし仲間もいない
でも誰かのために一編の詩をまた書こうとも思う
レクイエムでもあり子守唄でもあるような
そんな言葉をさがしにゆこう
またあの外套のための冬がやってくる
僕はひましにひとりになってゆくが
誰かを何処かへつれてゆくドライブぐらいは平気さ
飛び去ってしまった旧友へたむける言葉さえ無く
理由もなく生きている僕は恥ずかしげもなく
負い目をまた背負ってゆくしかないのだろう
粘着質のいきかたしかできなくて
白さをわすれたままで凍えてゆくしかないのかもしれないが
きみがいない世界はとても凍っていてー44度の指定席があるのさ
きみがいる世界はとても喧しくて耳栓が必須なんだがそれでも
きみが華やいだ夜はとてもやさしくて素敵な歌が響いてたりもするんだ
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