よしっ。いや、ちょっと マテ。/
るるりら
わかってないかのような透けたような微笑で
ありがとうと 言った
そのようにしてやっと安心し
ねむった
誰かであるかと保証がされている あなたとわたし
そして、たった今 めざめると同時に
すっくと立ち 右手を挙げ 情熱の象徴を高らかに天に示し
頭の中に声が響く「走れ!」
坂道を駆け上がれ 山の間から朝日がでた
ひさしく走ったことのない重く冷たい両足が足元から照られ血が通う
自分の体重を両足に感じつつ「走れ!」
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