茜色の雲/Lucy
 
茜色の雲から
茜色が抜けていくのを眺めていた
わずかの間に光を失い
灰色の雲に戻っていく

その色を目に焼き付けて
覚えておこうと思ったのに
ほんの少し
視線をそらせただけで
もう どの雲だったかわからない

あれほど
会いたくて
忘れられなかったのに
あのひとがどんなに素敵だったかも
思い出せない

あの高い所を
最後まで輝きながら泳いでた
小さな薄い雲

いつまでも消えないはずの
痛みだった



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