そんな訳でブルートは/TAT
俺の家は狭い1Kでペット禁止だが
木曜と特定のメニューの日には俺の膝の上には猫がいる
まずは都会の暮らしに傷ついて人生を止してしまおうと思った俺が居たのだった
で詳細は省くが離職してニートして厭世的になって
遠い親戚を頼って
四国の奥の奥の奥に引っ込む事にした
こう簡単に言うと簡単だが
実際問題 血縁でも無いユリばあちゃの山奥に
小学生の頃 六回の夏の内の五回
合宿したことがあるだけの
母方の爺様の浮気相手の家に
二十を五つも過ぎた男が転がり込もうという
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