獣の愛し方。/天使
君が、もう泣きたくないというならば・・・・
僕が涙を止めてあげましょう。
君が、もう悲しい思いをしたくないというならば・・・・
君の表情を、無くしてあげましょう。
僕にはそんなことしか出来ないから。
普通の人のように癒すことは出来ないから。
君が、もう苦しい思いをしたくないというならば・・・・
静かに眠らせてあげましょう。
僕には、そんなことしか出来ない。
本当に好きな人だからこそ・・・・
望むものをすべてあたえたい。
拒むものをすべて取り払いたい。
僕は、人と愛し方が違うのかな?
けれど、やっぱり・・・表情がない君は見たくない。
人形のようだから。
ただ、人形と違うのは・・・動くことだけ・・・。
そんなのは・・・・もう生き物じゃないから・・・。
それなら・・・・死んだほうがまだいいよね。
人の形をした動くものなんて・・・僕は愛してないよ。
僕が愛しているのは、君のぬくもり。
君の笑顔。
君の涙。
君の命・・・・・だから。
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