冬の足音/
あおいみつる
浮かんでいる言葉をつかみ取り
並べたり、眺めたり、呟いたり
日常が絵になり詩になる
それが、ミミズが這っているだけでも
カラスが鳴いているだけでも
おもしろい
詩を死と言ったり
師といったり
学のない俺には分からない
ただ今日も終わりだということ
時は止まらないということ
日は上り沈んでいく
そして俺も眠る
これを死と言ったり
師というのかもしれない
生きている言葉もあるし
命を与える言葉もある
そう信じる
かすかに、冬の足音が聞こえる
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