流星の涙/犬絵
 

熾烈な憎悪も
ほら
この胸に
けむりとなって
充ち満ちている

だれか
この身を
守って

ねぇ、
わからない?

心に巣食う
悪は

肯んじない
依怙地だよ

なぁ、
それでいい?

べつにいいけど
その
普遍の真理の悪を
飼い慣らしつづけること

それがひとつの
歌になる日を
夢みて

えぇ、
そうね、
けっして、
夢みるころは
過ぎないわ

もう、
寝ましょうか?

夜も、
更け切った

眠れない
夜も
くらやみを
恐れるな

ただ、

よ?

夢みるころは
過ぎないで

ね?










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