君との眠りの世界線/青星円
 
皿の上に1/4に剥かれて干からびた林檎がふたつ
淋しくて寄り添うように折り重なってる

音のない世界にカサリと観葉植物の葉の落ちる音
それでも君は決して起きたりしない

のそのそと目覚める君
寝ぼけまなこでおはようって言ったけど
もう11時を回っているよ

ぼくはといえばピンクと白と黄色の薬を飲んだのに
まったく眠れていないんだ

君と重なることができない
これでは僕は君と重なることはできない
戻る   Point(2)