詩病なる自分/ナンモナイデス
 

この世の終焉でもあり

宇宙も終焉する

はてさて

ならば次の世に生まれることはできない
はずである

ならば

なぜ自分は在り得たのであろうか

自然史 地球史上のただの偶然

偶然在り得てしまった悲劇

自分は泣く

なくなるまで泣きつづける

誰にも看取られる者もなく

息をひきとらざるをえない

自分の自分らしい

近未来を予感して

嗤う自分

自分は形而上学に逃げない

自分はオカルトに逃げない

自分は宗教や科学に逃げない

自分は自分の詩を開示する



戻る   Point(6)