詩病なる自分/
ナンモナイデス
この世の終焉でもあり
宇宙も終焉する
はてさて
ならば次の世に生まれることはできない
はずである
ならば
なぜ自分は在り得たのであろうか
自然史 地球史上のただの偶然
偶然在り得てしまった悲劇
自分は泣く
なくなるまで泣きつづける
誰にも看取られる者もなく
息をひきとらざるをえない
自分の自分らしい
近未来を予感して
嗤う自分
自分は形而上学に逃げない
自分はオカルトに逃げない
自分は宗教や科学に逃げない
自分は自分の詩を開示する
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