少々早い辞世の歌/
石村
色画用紙をひろげて
影をうつす
木炭でなぞる
しばらく眺める
笑いがこみあげてくる
なんと へんなかたちなのだ
俺といふやつは
俺は笑つた
笑つて 笑つて
笑ひ尽くした
いい気分だつた
ああ
すがすがしい日だ
もう 終はりにしても
よからうか
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