日没/
あおいみつる
バスには乗り遅れてしまった
あこがれも置き忘れ
古びたベンチで一人
溜息をつく
それでも天を見上げて
両手を差し伸べる
なぜだろう
夢は終わったのに
とっくに終わったはずなのに
あきらめきれない
時刻表には次のバスの予定はない
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