ひとの道/
ゴデル
光を放ちながら
走っている
お前たちも同じか
せめていい車に乗りたいな
ヘッドライトは
走り続ける者たちにとって
法のようなもの
生きるという
自殺行為を支える
黒いバイブル
たとえ
光のように見えても
この光が消えるとき
僕はガードレールをぶち破り
崖の下へと
落ちていくのだ
今はこの
ハンドルがとても重くて
勝手に向きは変えられないけれど
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