しあわせな造物主/腰国改修
 

地震発生

一気に最初の強烈な横揺れが来て、ボックスのドアは激しく開き、同時に生きているかのような生首が転がり出した。

生首は、なぜか、生きていた…

目を開いて、何事が起きた?と叫んだ。首の切断面からは何本ものコードが出ていて、ボックスの奥につながっていた。

虫たちは、一斉に第三プログラムを実行した。

激しく揺れる室内で、物が倒れたり、雪崩れたりしている中、父親は断末魔の叫びを上げていた。人体分解は、昆虫型ロボットに仕込まれた化学物質を使って行われ、まるで昆虫が餌を食い尽くすかのようだった。


数日後、博士と二人であのバーで待ち合わせた。我々にとっての記念日で
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