美しい詩/腰国改修
しているのである。殊に風景に至ってはどちらかといえば写真に似ている。美しいと読み手に想起させる技術がいわゆる「美しい写真」を生み出す。詩も同様じゃないだろうか。
再度言う。対象の美しさを表現する上で美しさを詩として創り上げることは出来るが、美しいし詩を書くことは出来ない。
さらに、自分はこの対象が美しいと思って詩を書き上げ発表したら、期待に反して「『美しい』ですね」という声は聞けなかった。対象の美しさを表現する書き手の腕が悪いのか、選択した対象がいわゆる一般受けしなかったのかなど原因はある程度考えられる。虹やオーロラを詩の『材料』にすれば、一般的に脳内再現しやすく、多くの人間が美し
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