まどろみ/
十一月の失敗作
てからくちづけを交わす君
刹那
風船が萎むように肉が溶け骨になってゆく君
流れ出た血が足元に届き
わたしの身体を染めてゆく
遠くで君の声がする
必死に耳をすますけれど口笛の音が邪魔をする
わたしはそこで目が覚める
朝焼けが美しく見えるのがいつもながら可笑しい
誰かに追われているかのように毎晩繰り返す夢
最後の君の声がいつも聞こえない
今日もまた会える?
三つ目の夢で会いましょう
おやすみ
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