車内/はるな
 

月や
完璧な嘘や
まるい
(でもさわれない)夜で

車内はぱんぱん

世界と わたしとのわかれめの
つねにつめたい線は
そう望んだような気がする
わたしが
わたしをわかるように

思い出せない思い出で
車内はぱんぱん

わたしと
わたしでないもので
この世界はもう


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