等間隔の約束/
望月 ゆき
*
昨日の月、
(もしくは おとといの、)
今日の月、
明日の月、
(想像上の、)
その、目に見える数ミリの輪郭の差異の
等間隔な距離だけが
見ることも触れることもできない時間と
死にかけた無数の言葉たちの
かすかな(でも、たしかな)呼吸をつないで
そうだ、ゆびきりしよう、と叫ぶ
ぼくは、といえば
めざまし時計の高音にかくれて
大きなあくびを一つした
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