波/ミナト 螢
 
あなたはどうして
広げた腕に
光と闇を
交互に見せるの

優しい顔で
厳しいことを言う

大縄跳びの
ジャンプに飛び込む
タイミングがまるで
解らないように

私たちずっと
迷っているから

星の空なんて
届かないまま

震えるだけの
指先にキャップを
被せてくれた
ひとつのお守り
戻る   Point(3)