知ってた/シギ
夜の帳ですら降りる
朝はくるのか
私たちには解らない
薄紅色の花に
いつしか埋もれて
この想いに
“さよなら”を
告げて笑う
傍らに笑う日は来ないと
知りながら待った
いつまで笑っていられるの
薄紅色の花は
舞い落ちて
舞い上がる
次第に
消えて行く
消えて行く
夜の帳ですら降りる
朝はくるのか
私たちには解らない
傍らに笑う日は来ないと
知りながら待った
いつまで笑っていられるの
欠けた月の中に
私たちは何を見出だした?
昇る朝を待ち続けて
闇の中に
薄紅色の花の中に
埋もれてゆく
埋もれてゆく
薄紅色の花に
いつしか埋もれて
この想いに
“さよなら”を
告げて笑う
また
この暗い道を歩いてゆく
独りでいい
独りでいい
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