朝/
はるな
西で三角形がもえつきると
靴ひもはぐすぐずほつれ
朝は 鳥たちの夢になる
はばたく
さいしょの一羽が泣いていて
さびしさは空をあかくした
群れは ゆっくり
ゆっくりこま切れになってゆき
みんなたち さようなら
朝はついに 世界をすみずみまで飲み込んだ
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