夢の対価/
R
てみたいのに、
階段の軋む音やアラームが聞こえて、
外犬のように眠るおまじないはいつも失敗。
それでも、
ねがいごとは誰にも教えなかったから、
わたし上手に生きていたでしょう?
今はどうかな、
星を剥がして捨ててからは、
ちょっと下手になったかもしれない、
多分ね。
わたし、
生まれたくなかったなぁ。
言ったことあったっけ?
忘れちゃったな、
手の繋ぎ方も、笑顔の受け取り方も、
呼びかける為の言葉も、
眠る前なら、きっと覚えていたと思うよ。
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