あいたい/
秋葉竹
いのに、
遠ざかる
波間にただよう、白い死の舞踏会を
ドレスアップしておどる君の秀麗な笑みを、
みる
もはや手も届かない
美しい絵画のなかにおさまってしまったような
かなしい影のような
遠ざかる
抱きしめて
殺したいのに
遠ざかる
海のやつ、ぼくを
置き去りに、しやがって
星の光に焼かれた双眸から
滲み出た冷たい血は、
?をつたい、
鉄さびの匂いと
ながれ落ちる涙のような月光で、
ぼくを透明な、かなしい影にする
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