愛の歌/蜜
乱暴な優しい時間を共有してることに
最早 優越感なんて湧かないし
愛の歌を耳元で聴きながら
私が全てを許して心を開いていても
あなたが同じペースで
心を開いてくれてるとは限らなくて
私は自分の人生を
任せても良いと思える相手としか
セックスしないと決め事をしていて
そんな私のことを知っているはずなのに
あなたには 上手に操られているような気がしてならない
私だって女として生まれたことを
特権、として考えてなかったわけじゃない
せめて なぜいいスタートが切れなかったか
という後悔が始まっていて
テンポがアップする行為の最中に
あなたが冷静になるのが
どうしようもなく許せなくて
生涯を共にする相手じゃないと
私のことを見てるようで
それが悲しくて
悲しくて
その後は
どんな愛の歌をあなたが奏でても
私には虚しく響くだけ
繰り返し また繰り返し
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