Elegy #2/
R
避する人をバカだとあわれみ、あるいは蔑み、箱庭に嘆きながら生きていた。ただの病人の一人だった詩人の唯一の幸せは、生来の気質としてマヌケだったことだ。マスクを忘れ、蘇生法を知らず、ポエムたちの残滓を拾うこともなくぽかんと葬列を眺めていた。
いとおしいかな病める人、若き詩人よ、
0と1に溺れる君は、実は簡単に死ぬことが出来るのだ。
泣くな、賛美せよ、
崇めるべきはパンティーでも聖女でも、
ましてや図書館に並ぶ悲劇や寝言でもない。
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