モメンタリ・モーニング/ホロウ・シカエルボク
 

乾いて荒れた
まぶたが開いて
かすれた小さな
産声が午前を揺らす
きみは何度目かの
救済と絶望のなかで
目に見える世界は
たしかなものではないと知る


クローゼットのなかの
忘れ去られたキャンパスノート
それがきみのクロージャだった
意味をなくした封印は
廃止された線路に佇む駅のようだ


アラームは運命を告げるわけじゃない
それは自分の手で如何様にも変えられるじゃないか
たとえばこんな日に
きみの意識をうまく目覚めさせてくれないものや
きみの神経へと繋がるゲートをどうしたって開けてくれない門番
頼みもしないのに
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