悪意の連鎖/こたきひろし
昨日と変わらない今日
今日のまんまで明日も来て欲しい
人生を一変させてしまう
革命的な変化なんて起こる訳がない
とは言い切れないけれど
それを望まない自分が確かにいて
どこまでも平凡の頁を捲ろうとしている
それが幸せなんだからと
決めつけてしまうのは習性
それが果たして
善の遺志なのか
それとも悪意の連鎖に過ぎないのか
わからないが
どうしても手離せない
たとえ決断と勇気を奮い立てて
革命を起こしても
その先に待ち受ける結果は
断崖絶壁の予想図しか
描けないから
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