revolving lantern/
月音
ふたつ前
私は 丁寧にシャワーを浴びる
一日中 あなたの二人きり 裸のままベッドの中
ありったけの力で 心残りなく抱き合う
ひとつ前
私は なんでもない日を過ごす
先週 ビデオに撮っておいた ドラマの第七話を眺めながら
紅茶を淹れて あなたとケーキを食べる
その日
なんでもない その日に
なんでもない さよならを
いわず
なんでもない その日を
過ぎ越す
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