幾度もなぞるは君の/赤椿
 
君から貰った

好き

という言葉を

幾度もなぞって 心を削る

上書きされない その言葉は

いつか忘れることができるでしょうか

遠い昔に置いてきた

淡い春の記憶のように

狂ってしまう前に

早く君を 無くしたい
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