愛していたよ/
赤椿
嗚咽しながら
吐き出した言葉に
貴方は どんな顔をしていたのか
視界はあまりに歪んでいて
土砂降りのように 見えなくて
優しく 頭を撫でてくれた手に
私が
ずっとずっと 囚われませんように
ふとした時に
貴方が
私のことを思い出して 苦しくなりますように
最後に吐き出した言葉は
私が貴方にかけた
最後の 微かな呪い
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