自称詩人が建物の下敷きになる日/花形新次
 
そんな日が来ることを
心の底から願っている

もし挟まれているところを
見つけたら
一目散に駆け寄って

「今なら良い自称詩が
出来るかも知れないぞ
ほれ、何か呟いてみ」

と優しく語りかけたい

やっぱりつまらなかったら
金龍飛の父みたいに
石で頭をカチ割ってあげる
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