居場所/梅昆布茶
 
労働が好きなわけでもないが
拘束服よりは一生作業服でいたいとおもうのだ

新橋の夜にあふれるビジネススーツの残り香もきらいではない
酔っ払って誰かを吊るし上げるのも素敵なレジャーにはちがいないから

沢山のちいさな宇宙がぶつかり合って
夜を飾ってゆく電飾になってそれでも

彼らのかなしみが好きなんだろうとおもう
詩が好きなわけでもないのに

あまり居場所もないので
ここにいるのかもしれません






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