君のそばに陽射し/小島
自分をかわいそうだと思うのは誰でもできて
褒めてあげることはほとんどない
そうすることでなんとか立って保つことができたとしても
そうすることはさらに自分を「かわいそう」にするんだって気付かないまま
人は時に人に甘え、
人を疑い人を信じ、
耐えて耐えて耐えるふりして、
哀しく哀れに人(じぶん)を愛す
このそれたちはけっして愚かではなく、どうにかこうにか立派になろうと試行錯誤をしている途中
だから
春の来ない冬はないように、
やまないスコールがないように
悩んだぶんだけきっときっと、
待っていた暖かい陽射しは顔をだすんだ
僕の前に
君のそばに
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