希望/腰国改修
人は皆死を生きている
同年代の人が逝く
彼が逝く
彼女が逝く
あの人が
かの人も
皆死んでいくのだ
明日は我が身
まるで死刑の順番を
脳天気に
待つように
中には震えて
また怒りながら
なんの罪があると
ただ生まれて来ただけ
ただ正直に
ただ奔放に
人を想い
人を恨み
輝き鈍色を隠しながら
ただ生きて来ただけ
死に際して
何も持って行くことは
許されないのだろうか
年老いた君を見るたび
今はいない君を思うとき
往生際悪く
明日死ぬとしても
今から死ぬとしても
掌に握りしめたい
次の世界でも
我々は
やはり奔放に生きるだろう
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