アキラというアノマリー/よーかん
実は印刷派、日本の木版印刷のその明るすぎて透明過ぎる色彩感覚が、貧乏で敏感で、正当な絵画技法の習得から落ちこぼれた、どこの馬の骨かも分からない、碌でもない若者たちに光をもたらした、その事実が、いつの間にか隠蔽され、西洋独自の文脈から突然変異的に生まれたなんて、歴史が一時でも捏造されていたように、アキラのエポックメーキングな波紋の真相をつたえられる、昭和育ちの漫画読みの端くれとして、オイラはここで、そのアキラの素晴らしさを伝えようとしてはいるのだけれど、結局、オイラはただの、仕事もすっぽらかして、缶チューハイ二本飲んだだけで気分良くなって、やること見つかんないから、ネットフリックスつけっぱなしで、キーボードをカタカタ叩いている、ただの昭和生まれオヤジなのだから、オイラがこんなこと書いたところで、なーんにも変わらないのである。誤字脱字もご愛嬌なんて、そんな甘けりゃ、みーんな、みーんなで悠々自適。なのだ。
戻る 編 削 Point(3)