この世界が/こたきひろし
利さも加味して男と女の関係を続けている
愛とか性とかが蔦のように絡まってしまっていたかもしれない
その夜は俺だけ眠れなくて彼女は仕事で疲れ果ててしまったみたい
あられもない格好で眠ってしまっていた
俺だけ一人で起き上がり部屋のドアを開けて深夜の街を近くのコンビニまで歩いた
歩いているうちに
このまま消息を立ってしまいたい衝動がいわれなく沸き上がってきた
行き場のない空しさが絶えず俺の心の底にあって
時々呻くような声をあげるからだった
世界なんてがらがらと崩れ落ちてしまえばいいなんて
叫びたいような眠れない夜に
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