青い塗料/はるな
うつる
ゆめみたいな空に
かわいたお皿
ながれおちる今日と今日と今日
耳たぶのかたさのパン
うそをついてやり過ごした
好きなくつ下をはいても
気持は汚れていて
みあげてもみさげても道がないから
途方にくれてた
言いたいことをいう
そういうひとは
この部屋にこないで
気持があって
よごれてて
悲しくてもわからないで
ころがるみたいにしか
できないならきてもいいよ
そうしてこなかった
屋根がなく、壁もない
目の奥でつくられた部屋に
青い塗料はぬられて
まっさおのまま
もえていった
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