子供のころから若さが嫌いだった/ホロウ・シカエルボク
かったもののいくつかは明確になり始めている、若さの何が一番嫌いかって―?無条件に自分を信じてしまう浅はかささ…俺はただ生きているだけの自分を否定し、僅かでも何かを得ようと思って、自分自身を試しながらずっと生きている、予め用意されている結論に向かって歩いて行くような愚行は犯さない、あとになって、(ああ、あれがあの時の結論だったのだ)と思える、そんな瞬間瞬間を通過し続けながら、若さに唾を吐いて新しい一行を書き足していくのだ
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