三島電灯工場/
佐藤伊織
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三島電灯機械製作工場は大きくなりすぎた。
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年々その規模は拡大し街は浸食された。
僕の家の玄関にもそれは入ってくる。
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56年の時点ではドアの隙間から鉄屑を突き出す程度だったのに、
その年の末にもなると蛍光色の液体が流れるパイプが何本も廊下をつたっていて、
台所の排水溝はネオンのような光を発している。
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僕が高専の卒研で三島ゼミに所属したのもその頃だった。
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