かみさま、って、あなたのことさ。ね?翼。/秋葉竹
言い放つことができるんだ。
いいや、できてない。
かみさま、あたしは、
あなたが好きなのに、
好きだから、なんだか素直になれず、
少し攻撃てきに
口きたない言葉を
並べたてたり、するんだ。
そして、なぜか、
(バカッ?だから、だろ!)
『だから、』あなたを泣かしてしまったらしい。
かみさま、あたしは、
こんなあたしの優しさのかけらもない罪に、
もはや、罰は死のみ、とか、
あなたにいってほしいのかもしれない。
そして、それでも、
傲岸不遜にも、
厚顔無恥にも、
天真爛漫(これは、違うぞ?)にも、
かみさまの、
膝枕で少しでいいので眠らせてもらって、
寂しがり屋のあなたのひとりさ加減につけ込んで、
そのままあなたに許されてしまいたい。
ね、翼。
かみさまなんていわれて
喜んでんじゃないの。
あなたはあたしひとりっきりの
かみさまなんだからね?
ね、翼?
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