まひるの丘/竹節一二三
 
外があまりにもしずかなので
わたしはまた音を失ったかと思いました
外があまりにもうごかないので
わたしはまた光を失ったかと思いました
外があまりにも秋らしかったので
わたしはまだ冬がきていないのかと思いました

かぜがこずえを揺らすたびはらはらと
柿の葉が舞い降りてきます
その動きに安堵して
わたしは外に出て丘に眠ることにしました
枯れ草の上に横たわり
柿の葉を布団代わりにして
ゆるりと目をとじると肌寒く
冬の匂いがしました

もうすぐ冬が来る
雪の降らないこの土地にも
枯れたいいにおいが充満するようになる
わたしは寝返りを打ち
くしゃみを一つして
自分の布団に戻ることにしました
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