ポーズ/物川祐治
 
世紀生きてきて学校、学校というものはいつだって空洞で、あるのは動き回る人と人と人と人と僅かな重金属
あんなに僕等を愛していた運命との蜜月は終わりを迎え夏の盛りは過ぎ冬を超えてやがて穏やかで少々退屈である春の中に今ぱたぱたといきもののように生活している
桜が咲いたねとか散ったねとか 冥王星の重力から開放されても浅い呼吸は治癒しませんが 何をしてもいいというのは神の視線から逃れるということ 束の間の魂の休息は新緑の中のジャグジーバスのイメージと混同してして、湧いては降ってがぶがぶいうおおらかな泡の中に身体を沈めて早2000を数え、すこしあついねと交わして木陰に休みつめたいシロップを飲み合います 
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