?自己洗脳を解くにはまず自己嫌悪を受け入れる必要があるのかもしれない。 日中の昼。/よーかん
信柱と水たまりと植木ばちの、入り組んだ路地を抜けて、大通りから大通りへと、独自に開発したワープルートで体操クラブのある路地にたどりつく。そこは、地下にあり、階段は急で細く, 大きなカラダの、元ジュンテンドウ大学の体操選手が始めた、子供体操教室で、そこは小学校と違い、どこか冷たいく湿った空気で、外の音がまったくしなくて静かだった。
早くつくとボクは、大抵、テニスボールを何個か持って、クラスが始まるまで壁に向かって全力投球をくりかえし、周りにいる、フナバシの近所に住んでいるヤツラを無視して、一人、教室全体を使って戦っていた。あれは、たぶん、まだ始めの頃、クラスを待っている時間、二人組のフナバシ組
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