夏の朝に思う/八木ヒロマサ
 
一億9000年前以上の
恐竜の足跡の上に
ビルが建ち並び
今の現代では
スマホ片手に人々が
早足に歩き、
電車は走り、
今日という新聞紙が
ゴミ箱に投げ捨てられている。

恐竜が闊歩していた
時代を越えて
空は青く澄み渡り、
夏の雲が沸き立つ

一輪の花が、育ってゆく

時代の流れゆく風に吹かれて・・

微かに揺れながらも
救いのように

揺れる黄色い花びら。

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