出口/
猫の耳
突然
心と身体が
八方塞がりになり
狭い部屋に
閉じ込められる
全ては
自分の選択の結果だと
わかっていても
運の悪さを嘆いたり
誰かのせいにして
ホロホロ泣いている
きっと
簡単な事で
単純な事だと
後になって知るのかも
しれないけれど
すぐ前にあるのに
見えないのかもしれない
手を伸ばせば
すぐに開くのかもしれない
空を横切った鳥が
振り返りながら
不思議そうに
見ていたのかもしれない
戻る
編
削
Point
(0)