ソリチュードのもつれ/
ホロウ・シカエルボク
になったカーテンが
傷ついた女のように窓枠に寄りかかっている
ひび割れた薄っぺらいガラスは
いつか共にする終わりを知りながら
そいつを静かに受け止めている
血が通わぬものたちだけがあげることの出来る泣声がある
それを見つめている時におれは
どのような言葉を並べるのだろう
柱時計が記憶の時を打ち
振動によって長針が
なにかを思い出したように、揺れた
夢は目覚めると
夢ですらなくなってしまう
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